NEWS
最新情報
- 会計税務顧問
カンボジアで銀行口座と証券口座を開くには|決定版!!
先日カンボジアのプノンペンとベトナムのホーチミンに経営者の方々にお誘いいただき、喜んで同行してきました。
わたしは今まで会計税務に関しては詳しくても、投資に関してはあまり無頓着でした。
株、投資信託、仮想通貨とそれなりには投資していましたが、長期保有(放置)のスタンスのもとあまり注視していません。
前々から海外投資に興味はあったのですが、一人で行くほどの勇気がなかったのでとても有難いお話でした(他力本願)。
経験豊富な同行者の後ろをテクテク歩いているだけでしたが、今回カンボジアのプノンペンにて口座を開いた実践記をせっかくなので残していきたいと思います。
「なんだ、今回の内容ってお前の仕事と全然関係ねーじゃねーか」と思われるかもしれません。
でもいいんです。
毎回会計税務ネタばかり書いていても僕自身面白くないですし、
読んでくださる方に「クソつまんねー奴だな」と思われる方が悔しいです(笑)
ということで、今後も懲りずに投資ネタは、定期的に投稿していきたいと思っています。
Contents
カンボジアに行く前までのイメージ
さて、さっそくカンボジアに行きましょう。
正直実際に現地に行くまではピンと来ませんでした。渡航歴もありませんし。
何となく道路を動物たち(わかんないけどバッファローとか)が横切ったり、バイクが無法運転してたりで、ハチャメチャなところを想像していました。
また経済的にもまだまだ貧しいんじゃないかな?
なんてたいそう偉そうなことを思いながら、あまり期待せずに成田を飛び立ちました。
プノンペンまではANA便の直行で6時間程度でつきます。
ちょっと居眠りしてたらすぐ着いてしまいますね。
飛行機から降りると、4月のちょうど雨季の前で33度もありました。が、日本ほど暑さを感じずにサラッとしています。
気候的には思ったよりもずっと過ごしやすいです。
飛行機降りたらまずやること
飛行機降りてまずやることは、ビザの取得です。ビザを取得しないと入国できませんので、注意してください。
とはいえ、流れ作業でビザを取得する窓口までは、前の人についていけば分かりますので、あまり心配はいりません。
空港の職員もなれていますので、もし困ってしまったらヘルプを求めて連れていってもらいましょう。
ここで注意しないといけないのは、ビザの滞在期間が3か月以上のものを選択してください。この投稿で伝えたいことの9割はここに詰まっています。あとは字数稼ぎに過ぎません(爆)
銀行口座の開設時にビザの滞在期間が求められます。ビザの種類については、聞かれませんでしたが滞在期間はシビアに見ていました。
またビザを作成するためには、写真を持っていく必要があります。
なお写真のサイズはパスポートサイズといろんなサイトにも書かれていますが、わたしは一回り小さいサイズのものを持ってきてしまいました。
ダメだと言われたらどうしよう(汗)と心配になりましたが、
誰もサイズを気にしていませんでした(笑)
サイズはある程度テキトーで大丈夫でしょう。
銀行口座の開設や証券口座の開設にも写真は必要なので、日本を出発する前に証明写真機で事前に撮っておくのがベターです。
銀行口座を開くまで
1日目はホテルにチェックインしてごはん食べて、そのままお寝んねしてしまいました。
すみません歳かもしれませんね。昔だったら朝まで飲み歩くんですけど。。。
結構これはもったいなかったなと後悔しています。。。
ちなみに今さらですけど、プノンペンの基礎情報はこんな感じです。
国:カンボジア
特別市:プノンペン
建設:1372年
面積:678.46㎢
標高:11.89m
人口:2,234,566人(2011年調べ)
プノンペンは、カンボジアの行政、文化、経済の中心地で、「東洋のパリ」と謳われた植民地時代の美しい街並みが残っています。
交通の足としては、トゥクトゥクか、Uberでタクシーを呼ぶのが一般的です。
だいたい2$~3$で移動できます。
なおトゥクトゥク乗車時にリエルで払おうとすると嫌な顔をされたり、拒否されたりします。
ドルの方が安心できるのでしょうね。
空港からプノンペンの市街地まではまさに今建設ラッシュの真っただ中ですごい勢いで工事が進んでいました。
主に投資しているのは中華資本のようです。至る所に中国系の銀行が乱立しています。
あとで書きますが、金融機関の金利ももの凄く高くて、物価・賃金の上昇を反映し、とても活気のある世界が広がっています。
ちなみに人口の平均年齢も25歳(2014年調べ)!!
街全体に活気が漲り、「今後の成長に懸けてみたい!!」そう思わせてくれる景色でした。
さて、前置きが長くなりました。
本題の銀行口座の開設ですが、
カナディア銀行で開設しました。
とても現地ではポピュラーな銀行だそうで、あとで紹介するSBIロイヤル証券の証券口座とも連携がスムーズなので、まず特段どこがいいかこだわりがない方はこちらで作るのがいいのではないでしょうか。
もともとは中国系カナダ人たちとカンボジア国立銀行(カンボジア中央銀行)の合弁企業「カナディア・ゴールド&トラスト株式会社」が出資元となり開設された銀行にようです。現在ではカンボジア全土に40余りの支店をもつ華僑系の商業銀行として街のあちこちにみかけます。
外観も立派です。
銀行口座開設にあっては、証券口座用の口座を作りたいと伝えないと普通の預金口座を作られてしまいます。
まあ定期預金も2年長期だとドル建で5%超、リエル建で7%超と高利回りですから、両方作っていいと思いますね。わたしも作りました。
見分け方としては、
・緑の通帳が証券口座用
・赤の通帳が銀行口座用
と覚えておくといいでしょう。
わたしが行った2018年4月は、1Fが通常の銀行口座、2Fが証券取引用の口座窓口でした。
「For a securities account」と言ったら2階に案内してくれました。
かっこつけて英語で頑張らなくても日本人のヘルプデスクもありますので、ご安心ください(笑)
途中からトークンやらややこしい説明もあるので、日本人のヘルプデスクを先に呼んでしまうのが賢いと思います。
持ち物としては、
- パスポート
- 証明写真(パスポートサイズだけどテキトーでOK)
- 現地でのアドレス(ホテルはNG。どうしてもない場合はヘルプデスクに泣きつく)
- 3か月超のビザ
でオーケーです。
海外送金用にtokenなども受け取る必要がありますので、説明は面倒でも最後まで聞いておくとのちのち困らないでしょう。
なお、1年間まったく口座の動きがないと解約されるようです。
せっかく面倒な思いをして口座を作ったのに、解約されては大変です。
遠足はお家に帰るまで。
口座の開設はお金を定期的に動かすところまで。
肝に銘じましょう。
証券口座を開くまで
さて、晴れて銀行口座の開設ができたら、次は証券口座を作りに証券会社に行きましょう。
おすすめは、何と言っても
SBIロイヤル証券です。
口座開設後に注文をする際には、カナディア銀行とSBI証券とを同じメールの宛先に含めて銘柄・指値・数量などメールをすれば、両者がよしなにやってくれます。
英文メールのフォーマットもくれるので、これに沿って入れていくだけですので、英語が苦手な人でも特に不自由しません。
なお5営業日まで注文は残るそうで、これを過ぎると注文はキャンセルされます。
また成行注文もできますが、おすすめしません。
というのもカンボジアの証券市場はまだまだ取引量が少なく、また成行注文を見越して、すごい高い値段で売り板に入れている人がいるからです。カモにされてめちゃくちゃ高い値段で約定することになりかねません。
必ず面倒でも指値注文をおすすめします。
口座開設の必要書類は、銀行と基本的に同じです。
書く書類は多いですが、SBIで作る場合には日本語で手続きできますから、
各段にストレスが減ります(笑)
書類の書き方も丁寧に説明してもらえるので、ベルトコンベアーのように流れ作業に身を任せて、1時間くらいで完了です!!
おすすめ銘柄は?
さて、ここまで話を聞いてみてふと思うことがあるでしょう。
いいから一体お前はどの銘柄を買ったんだ!(疑)
結論から言うと、全ての銘柄を買っています。まだ市場全体で5銘柄しかないので。
一応各社の状況を簡単に記載しておきましょう。もし投資に興味が出てきたら参考にしてください。
プノンペン水道公社(Phnom Penh Water Supply Authority)
「プノンペン水道公社(Phnom Penh Water Supply Authority)」は、処理された水道サービスの持続可能な発展と、カンボジアの市町村の人々が処理された水にアクセスできるようにするためのコンサルタントおよびファシリテーターとしてのサービスを提供しています。
やっていることが手堅いですね(笑)伸びない理由がないと思います。
シアヌークビル港湾公社(Sihanoukville Autonomous Port)
「シアヌークビル港湾公社(Sihanoukville Autonomous Port)」は、船舶の往復の航行サービス、港湾貨物の荷役、リフト・オン・リフトオフ、貨物輸送、貨物貯蔵および倉庫保管などのサービスを運営するために設立された会社です。港から陸路までの道路を含めたインフラの整備はまだまだはじまったばかりで、もう少しインフラが整ってくると爆発的に伸びそうな気配があります。
プノンペン経済特区(Phnom Penh SEZ Plc.)
「プノンペン経済特区(Phnom Penh SEZ Plc.)」は、首都プノンペン近郊の経済特区(SEZ)で、産業用地を開発することを主目的とした複数製品SEZの開発者および運営者としての承認を受けた販売/リース会社です。また、排水処理、処理水の供給と配給、賃貸サービス、インフラ整備、アドバイザリーサービスと運営支援、セキュリティサービス、独立した電力生産と流通、ドライポットサービスなどにも携わっています。日本のODA事業として、日本の公的資金も一部投入されており、日本との関わりが強い企業です。主な入居企業には、トヨタ、味の素、DENSOなどが日系企業として名を連ねています。
プノンペン港湾公社(Phnom Penh Autonomous Port)
「プノンペン港湾公社(Phnom Penh Autonomous Port)」は、カンボジア国際港の二つあるうちの一つであり、港湾商業区域内で最大の河川運営業者および港湾局です。これもシアヌーク港湾公社同様に港から陸路までのインフラ整備に少し時間がかかりそうな印象を受けます。
グランドツイン・インターナショナルカンボジア(Grand Twins International (Cambodia) Plc)
「グランドツイン・インターナショナルカンボジア(Grand Twins International (Cambodia) Plc)」は、カンボジアで事業を展開している主要衣服メーカーの1つである「QMIインダストリアル社」を買収したアパレルメーカーです。カンボジアは縫製が盛んで、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの工場や、アディダスの縫製工場があり、徐々にベトナムの賃金の向上を受けて、陸続きのカンボジアに拠点を移す企業が増えてきています。
ちなみにわたしはこの中では、日本とのかかわりが強い
プノンペン経済特区
に一番投資しています。
どれも魅力的な投資候補先ではあるものの、手堅さでいうと、ここか
プノンペン水道公社
かなという印象を受けました。
港湾事業はまだ交通インフラの整備がイマイチなことと、縫製事業は賃金の上昇時にどうなるのか長期的な先行きに不安を覚えたことから、少し投資の優先度を落としました。
とはいえ、全体として経済成長率の高いカンボジアにおいては、些末な差かもしれません。
何はともあれ、証券市場が活発ではない今の内に仕込んでおくことが重要でしょう。
旅の思い出
ここ10年間で約7%づつもの高いレートで経済成長を続けるカンボジア。
長引く内戦で暗かった時代を経て、街は活気を取り戻しています。
多くの笑顔に出会い、私自身とても元気をもらいました。
かつての日本が歩んだように、彼らの経済発展・暮らしの向上を微力ながらも見守っていきたい。
そんな気持ちになりました。
日本の高度経済成長期やバブルもこんな感じだったのかな。
IMF World Economic Outlook Database
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 税理士変更2019.07.25税理士を変更したい。よくある理由と注意すべきポイント
- 青色事業専従者給与2018.12.11配偶者(妻・夫)が事業を手伝うなら青色事業専従者給与を活用しよう。
- 大阪たこ焼き2018.07.25大阪のたこ焼き売店が1億3,000万円を脱税。飲食店の税務調査について税理士が解説。
- 事業承継2018.07.20事業承継に使える組織再編⑤「株式移転」を税理士が解説